今週のメッセージ 2008.5.4

キリストの昇天日

 

しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。」

(新約聖書・ヨハネによる福音書16:7)

先週木曜日はキリストの昇天記念日でした。十字架に死なれ、三日目に甦られた主が、40日間にわたり弟子たちに御姿を顕され、神の国について懇ろに語られた後、40日目に天に帰って行かれたのです。

キリストの降誕は一般的にもクリスマスとして知られ、祝われています。復活もクリスマスほどではありませんがイースターとして知られています。しかし、昇天日となると一般的には全く知られていません。もしかするとクリスチャンの間でもあまり意識されていないかも知れません。しかし、この出来事は絶大な恵みをもたらしています。

冒頭の聖句はその恵みを示唆するものです。「わたしが去っていくのは、あなたがたのためになる」とキリストは言われ、それは「弁護者をあなたがたに送る」からだというのです。「弁護者」とは「助け主」とも呼ばれ、聖霊なる神を指しています。この聖霊なる神において、いつでも、どこでも、主が信ずる者と共におられることが実現したのです。マタイによる福音書の最後の御言葉、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」との約束はこうして現実となったのです。そして、ローマの信徒への手紙の8章では、天においてキリストがわたしたちのために執り成していて下さり(34節)、地上にあっては聖霊がわたしたちの内にあって同じく切なる呻きをもって執り成して下さっているとあります(26節)。

これはわたしたちのとって大きな支え、励ましではないでしょうか!