今週のメッセージ 2008.6.1

キリストの大使(使者)

 

神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。」(2コリント5:20)

先月(11日)祝ったペンテコステは聖霊降臨の記念日であり、また教会誕生の記念日でした。この日を起点に、十字架と復活を以って成就したイエス・キリストの救いの福音が、聖霊により力を着せられた使徒たちにより、地の果てに向かって宣べ伝え始められました。

聖霊、伝道、教会の三つの関係を考えるならば、ひとつには聖霊は教会を手段として伝道の働きを展開していると言うことが出来ます。しかしまた、聖霊による伝道の結果として教会が生み出されるとも言えます。するとそこにひとつの循環が生まれます。すなわち、聖霊は教会を手段として伝道を展開。するとその結果、教会が生み出される。その教会は手段として聖霊に用いられ伝道の業が担われて行く、と言った具合に。

ところで、この循環の始まりはどこにあるのでしょう。それは復活のキリストのよる派遣です。四つの福音書は口を揃えて復活のキリストによる派遣を伝えています(マタ28:19,20;マコ16:15,16;ルカ24:47-49;ヨハ20:21,22)。さらに言うなら、御父により派遣された御子が忠実にその託された使命を担われたことにすべての始まりがあるのです。故に、キリストによりこの世に派遣されているわれらが、着せられている聖霊の力により、「キリストの大使(使者)」として忠実・懸命に福音伝道に努めることによって御国建設の業は進展して行くのです。「キリストの大使(使者)」として派遣されていることと、託されているその使命、そして聖霊によるその遂行をあらためて認識し、その実行に努めましょう!