今週のメッセージ 2008.6.8

聖書は非科学的?

 

キリスト教の教えには共感するが、聖書は非科学的だといわれる方は少なくありません。

医学といえばまさに科学に立脚した学問とする見方に異議を唱える方はおられないでしょう。現在、千葉にある教会の牧師であり、また、精神科の医師であるY氏が、冒頭の主張に対して以下のようにコメントしておられました。

キリスト教の愛の教えはよく理解できるが、聖書の奇跡物語、取り分けキリストの復活などということは非科学的で迷信だ。古来、キリスト教会はこうした否定的な見解と向き合いながらキリストの福音を宣べ伝えてきた。キリストの復活は奇跡中の奇跡と呼ばれている。最初はキリストの弟子たちですら信じなかった。しかし、復活のキリストと直接出会い、聖書全体から神の救いのご計画についての丁寧な解き明かしを聞くに及んで、次第に霊の眼が開かれていった。聖書の神は、決して気まぐれに奇跡を起こされる方ではなく、人間よりはるかに理性的で人間のために深く配慮されるお方である。性急に結論を出さないで、まずは聖書全体を読むようにしてはいかがだろうか。

わたしも同感です。人間の流す涙について科学的にアプローチするならば、その成分はこれこれで、こんな具合に体内で生成され、このような刺激が加えられると発生する等々、です。しかしそれで涙のすべてが明らかにされたでしょうか。もっと大事なことがあります。その涙の意味です。

科学は、意味や目的についてはタッチできません。しかし人間の生においては、意味や目的がとても重要なのです。聖書には、そうした人間の生のための意味、目的、力、命に関する神からのメッセージがあるのです。