今週のメッセージ 2008.8.10

聖書に基づき「ことば」と「出来事」を悟る

 

新約聖書の最初には、地上におられた頃の主イエスのことが、その十字架の死と三日目の復活を中心に記されています。その十字架の死と三日目の復活について、主イエスは事前に3回にわたり予告されたのです。そして予告通りにことが起こったのです。キリストの福音のすばらしさは、ことばと出来事の両方を以って証しされていることです。つまり、出来事がそのことばの確かさを証しし、ことばは出来事について事前に約束し、事後に解説するのです。

キリストの復活の出来事について、ルカ福音書によるならば、弟子たちは、朝早く墓に出向いた婦人たちが、「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはあられない。復活なさったのだ」(24:5,6)との御使いの語りかけを聞いて帰って来た彼女たちの報告を聞いたのです。ペトロはそれを聞くと墓へ走って行き、主イエスの墓が空になっていたことを確認しています(同12節)。その後、復活の主はペトロにも姿を現されました(同34節)。さらにエマオへの途上で復活の主とお会いしたクレオパ等の報告も聞きました(同35節)。そしてついに、復活の主は11人の弟子たちとその仲間が集まっているところに御姿を現されたのです。しかし彼らは「恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った」と記されています(同37節)。主はご自身の手足を示され、さらには「焼いた魚を一切れ」、彼らの前で食べられ、亡霊でないことを示されました(同42,43節)。それでも戸惑っている弟子たちに、復活の主がなさったことは、「彼らの目を開いて」「聖書を悟らせる」(同45節)ことでした。

福音のことばと出来事について聖書に基づいて悟ること、これこそが信仰のいのちなのです。