今週のメッセージ 2008.10.12

すべては神からの預かりもの

 

「いったいあなたの持っているもので、いただかなかったものがあるでしょうか。」(新約聖書・Tコリント4:7)

この聖句は、すべては神からの預かりものであることを教えています。

ところで創世記3章に最初の人間の最初の罪のことが記されていますが、そのことは本主題と深く関わっている問題です。

「それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなる」(5節)という蛇(誘惑者)の誘いは、人が神によって造られた被造者の立場から神と対等の立場に立つことへの誘いであり、かつ善悪の判断基準を神の中にではなく自らの内に持つことへの誘いでした。

自らが神による被造者であることを認め、神のことばに聞き従うことこそ、自らの命を初めとして時間も財も能力もすべて神からお預かりしているのだという認識の基となるものなのです。この基を否定することこそ罪の根本なのです。

誘惑者の誘いに陥り、神の命令に背いた結果、神は、アダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた」(24節)のでした。人はその罪の故に死すべき者となったのです。

しかし、神はこの滅びからの救いの道を開いて下さったのです。神に対する悔い改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰」(使徒20:21)こそ永遠の命の救い道です。神は、自分が罪人であることを認め、主イエスの十字架の贖いを信じる者に、救いを与えられるのです。そして、この救いに与った者は、以後、『すべては神からの預かりもの』であることを覚えて、それらの主に喜ばれる管理と活用を心がけて生きるのです。