今週のメッセージ 2008.11.9

神を知る道

「御子を信じる人は永遠の命を得ている...。」(ヨハネ3:36a)

「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」(ヨハネ17:3)

冒頭の二つの聖句を見比べる時、永遠の命を共通項として前者においては「信じる」といわれ、後者においては「知る」といわれています。それは、永遠の命の救いに与ることにおいて、「信じる」「知る」は密接不可分の関係を持っているからです。また、それは特に人格的な存在に関してです。

人格的な存在同士が相手を「知る」ためには、どうしても必要なことが二つあります。一つは、自分を開き示す(啓示する)ことであり、もう一つはそれを信じ受け入れることです。外側をじろじろ観察していても人格はわかりません。心を開いて自分を表し、相手もそれを受容することによって知り合うルートが開けていくわけです。

同じく人格的存在である神を知ることにおいても同じことがあてはまります。神は、御子イエス・キリストにおいてご自身を啓示されました(ヨハネ1:18、14:9)。そして聖書は、そのキリストをわたしたちに証ししているのです(ヨハネ5:39)。わたしたちは、聖書が証しするイエス・キリストを信じて受け入れることによって初めて神さまを知ることができるのです。

現代人は、神を知ることに関し、科学的証明を求めようとしますが、人格的存在を知るにはそれは見当違いです。神からの啓示を信じることから知る道は開かれ、それは同時に永遠の命の救いへと繋がって行くのです。

冒頭の二つの聖句はそのことをわたしたちに告げています。