今週のメッセージ 2008.12.7

ノアの時と同じ

 

 「人の子が来るのは、ノアの時と同じだからである。洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が来る場合も、このようである。」

(新約聖書・マタイ24:37〜39)

 キリスト教会では先週から待降節と呼ばれる期間に入っています。礼拝堂に飾られたクリスマス・クランツの2本のキャンドルに火が点りました。4本全部に火が点ると、その週の間にクリスマスを迎えます。

 待降節は、主イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスに向かっての備えの期間であると共にもう一つの意義――主イエス・キリストが再び来られる「再臨」への備えの信仰を新たにされる時――を持っています。

 「再臨」は、最後の審判の執行の時、新天新地到来の時、また、わたしたちの救いの完成の時であります。

 主はこの「再臨」の時に関して、「人の子が来るのは、ノアの時と同じ」と言われています。即ち、「ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり、飲んだり、めとったり、嫁いだり」していたため、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった」と言うのです。そして、「人の子が来る場合も、このようである」と警告されるのです。

 同じく新約聖書中の『ペトロの手紙の第2』では、終末の時が来ると、「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。父たちが死んでこのかた、世の中のことは、天地創造の初めから何一つ変わらないではないか」(3:4)、嘲りながら言う者たちが出現すると言われています。

 「再臨」に焦点を合わせて人生を歩む者となりましょう!