今週のメッセージ2009.2.1

信じることこそ神の業

 

「イエスは答えて言われた。『神がお遣わしになった者を信じること、それが神の業である。』」(新約聖書・ヨハネによる福音書6:29)

 

ヨハネによる福音書の6章に、5つのパンと2匹の魚で5千人の飢えを満たされた主イエスの奇跡が記されています。

その恵みの与った人々は、翌日もイエスのあとを追いかけます。その彼らにイエスは言われました、「あなたがたがわたしを捜しているのは、...パンを食べて満腹したからだ」と。そしてさらに言われたのです、「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。」(同27節)

すると彼らは「働きなさい」と言われたことに対して、“神の業を行え”と言われたと解し、「神の業を行うためには、何をしたらよいでしょうか」(28節)とさらに問うのです。

それに対する主の答えが冒頭の聖句です。人々が、神の業(複数形)を行うためにはと問うたのに対し、主イエスは、「神がお遣わしになった者を信じること、それが神の業(単数形)」とお答えになりました。

「神の業」について複数形で尋ねた彼らの念頭には、あれこれの複数の神の業に関する理解があったのでしょう。しかし主は、あれこれではなく、「神がお遣わしになった者」、即ち、主イエス・キリストご自身を信じることこそ神の業に他ならないと言われたのです。すべては主イエスを信じることから始まります。主は、パンの奇跡を「しるし」用いて、ご自身について「わたしが命のパンである」(35節)と宣言され、このパンを食べるならば、その人は「永遠の命を得」ると約束されているのです。