今週のメッセージ 2009.3.1

最も重要かつ新しい掟

「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」  (マタイ22:37〜40)

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」

(ヨハネ13:34)

冒頭の二つの聖句は、主イエスが「最も重要な掟」といわれる掟と、「新しい掟」といわれるものです。

「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」といわれると、絶対者なる神が、有無を言わせず上から命じている掟のように感ずる向きがあるかも知れません。しかし、『ヨハネによる福音書』を見ると、神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(3:16)とあります。神は、わたしたちに「主を愛しなさい」と言われるのに先立ち、「その独り子をお与えになったほどに」わたしたちを愛して下さっているのです。従って、わたしたちの神への愛は、神のわたしたちに対する愛へのわたしたちの応答であると言えます。

次の、「隣人を自分のように愛しない。」も、『ヨハネ』には、互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」とあり、自己最優先かつ我流になりがちにわたしたちに、「わたしがあなたがたを愛したように」と方向付けておられます。

これらこそ、「最も重要かつ新しい掟」と主イエスは言われるのです。