今週のメッセージ 2009.4.26

ヨナのしるし

 

「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。」(新約聖書・マタイ12:39,40)

敵対者たちが主イエスに、救い主であるという「しるし」(証拠)を示せと迫った時の主イエスの応答の言葉です。

旧約聖書の『ヨナ書』に記されている預言者ヨナの奇跡を下敷きにして、ご自身の三日目の復活こそ救い主であることの決定的な「しるし」であると宣言されています。

現代人は、キリストの復活を非科学的として一笑に付してしまいますが果たしてそうでしょうか。

聖書はキリストの復活の証しとして「空の墓」と「復活のキリストの顕現」を指し示しています。

また「復活のキリストの顕現」については『コリントの信徒への手紙第一』の15章で、復活のキリストと出会った人たちとして弟子のペトロを筆頭に12弟子たち、主の実の兄弟ヤコブ等を挙げています。いずれも主と親しく接した人たちですから見間違うはずがありません。

またある時は五百人以上の兄弟たちがいる所に同時に姿を顕されたとあります。かくも大勢の人々が同じ幻覚や錯覚を見たとは考えられません。その中の大多数は、その手紙が記された時点では生存していたとありますから確認することも出来ました。そして、手紙の著者使徒パウロはかつて激しいクリスチャンに対する迫害者でした。しかし彼を一転してキリストの福音の伝道者へと変えたのは復活のキリストとの神秘的な出会いでした。