今週のメッセージ 2009.6.28

弱いところにこそ神の力が!

 

「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる。」(新約聖書・Uコリント12:9、口語訳)

この聖句は、使徒パウロが、“肉体のとげ”について神に取り去って下さるようにと三度も祈ったことに対する神の返事の言葉です。“肉体のとげ”そのものが具体的に何であったかは定かではありませんが、パウロ自身がその身体にかかえていた何らかの弱さだと考えられています。パウロはそれを取り去って下さいと神に三度も祈り求めたのですが、神のご返事は、冒頭のごときものでした。

前回も触れましたが、うちの教会の毎木曜日の聖書研究における先週のテーマは、『人生を導く5つの目的』の第四、「あなたは仕えるために造られた」の最終章で、「あなたの弱さの中に働く神の力」、でした。世のリーダーはその人の長所を活かすよう工夫します。しかし神は、わたしたちの弱さを用いられるのです。このようなリーダーは神おひとりです。

 著者のリック・ウォレンも大変な弱さをかかえているとのことです。幼い時から“脳機能不全症”という緊張したり、腹を立てたりするとアドレナリンが適正水準以上に分泌される身体的問題を持っていて、その症状が起こると、めまいが起こり、目の前がよく見えなくなり、頭が割れるような頭痛があり、時には倒れてしまうとのことです。そんな時は、まるでエンパイア・ステート・ビルの頂上に指1本を頼りにぶら下がっているような気分に襲われるそうです。そのため説教奉仕の際は、師自身もその病気のためにいつも祈るとのことですが、信徒による“執り成しの祈りチーム”がその間ずっと祈って支えるとのことです。そんな弱さを抱える師ですが、現在、世界で最も豊かに用いられている主の器の一人なのです。