今週のメッセージ 2009.7.12

神を知る手立て

 

すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに、子がどういう者であるかを知る者はなく、父がどういう方であるかを知る者は、子と、子が示そうと思う者のほかには、だれもいません。」

(新約聖書・ルカによる福音書10:22)

この御言葉は、ある時主イエスが父なる神に向かってささげた祈りのことばの中の1節です。この中に、わたしたちが神を知る、また、主イエス・キリストを知る道が示されています。

わたしたちは、一般的真理を認識するのと同じやり方で神を知ろうとしたり、また主イエス・キリストを信じようとしたりします。

その場合、人間の理性の支配下における類のものとしてそれを扱おうとするわけです。しかし、実は、神また主イエス・キリストは人間の理性の支配下において認識できる存在ではないのです。なぜなら、人間を超えた神なるお方だからです。

冒頭の御言葉が、御父の他に御子を知る者はなく、また、御子の他に御父を知る者はないと言われているのはその故です。そして、御子イエス・キリストにより父なる神を示していただける者だけが神を知ることが出来るのです。

聖書は語ります。いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである」(ヨハネ1:18)、と。また主イエスご自身も言われます。わたしを見た者は、父を見たのだ」(同14:9)、と。そしてこの主イエス・キリストをわたしたちは聖書を通して知ることができるのです。主は言われます、「聖書はわたしについて証しをするものだ」(同5:39)、と。