今週のメッセージ 2009.7.19

続・神を知る手立て

 

神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました。御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、...。」

(新約聖書・ヘブライ人への手紙1:1〜3a)

漫画家でありイラストレーターでもある細川貂々さんが、「ツレがうつになりまして」、「その後のツレがうつになりまして」の2冊の本を出されました。「ツレ」とは著者のご主人です。パソコンのハードウェア・メーカーに勤めていたご主人が、激務がたたってうつ病になってしまったのです。前述の2冊の本は、お二人が二人三脚で病と闘われる様子を描いたものです。家族(妻)と患者(夫)の両サイドから書かれた珍しい書で、うつ病について、またそのケアの仕方について、実にわかりやすく、教えられることの多い本です。

その中に、その執筆に取り掛かった著者が、参考のために見せてもらった夫の日記で彼が自殺未遂をしていたことを知り、愕然とするところがあります。同じ屋根の下で暮らし、しかもうつ病ということで取り分け注意をして見守っていたはずなのに、妻は夫のそれに気付かなかったのです。

人格的存在について知るということは、相手が自分を開いて示してくれることによってのみ、知る道が開かれるわけです。神を知ることにおいても同じです。神は、今も御子イエス・キリストを通してわたしたちに語りかけておられます。わたしたちがそれに聞き、かつそれを信じ受け入れることによってはじめて神を真に正しく知る道が開かれるのです。