今週のメッセージ 2009.8.2

 

貪欲には用心を!

 

先週の新聞(7/25付『朝日』)に興味深いデータが載っていました。

それは一人当たりの実質国内総生(GDP)と生活満足度に関するものです。日本は、ここ20年GDPは上昇しているものの、生活満足度はほぼ横ばい状態だそうです。ところが、中南米諸国は、GDPはさほど高くないにもかかわらず、生活満足度は高いということです。因みに、世界25カ国で一番満足度が高いのがコロンビア、2位がメキシコ、3位がグアテマラ。続いて4位ニュージーランド、5位フィンランド。他方、日本はというと、なんと15位なのです。この国際調査を担当した電通総研担当者曰く、「満足度を感じるかどうか、気の持ちようが大きい」とか。

添えられた図表を見ると、一人当たりの実質GDPは1981年から2008年までずっと右肩上がりです。それに対して生活満足度は横ばい状態。2005年まではむしろやや下降線といった感じです。

人間の生活満足度は、単純にGDPに比例するとは思いませんが、しかし、もしかすると人間の貪欲が作用しているのかも知れません。人間の欲は際限のないところがあります。その上、さらにその上、と限りなく求めて行きがちです。

主イエスの御ことばに次のようなものがあります。

どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」

(新約聖書・ルカによる福音書12:15)

「命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。」

(同・ヨハネによる福音書6:63)