今週のメッセージ 2009.8.9

真理は我らを自由にする

 

先週、韓仲源という韓国の方が書かれた「平和と喜びのある国」(文芸社)を読んでいたら、表題の「真理は我らを自由にする」ということばが国会図書館の中央カウンターの真上に掲げられていること、そして、それに目を留める人も、その意味を分る人も非常に少ないのではないかといったことが指摘されていた。そして更には、恐らく図書館にあの言葉を図書館に書いた人も、また、バイブルから引用している多くの人も、バイブルが真に意味するところを知らないことに気がついていないのではないかと推測、今後日本人がバイブルを知ることの必要性が力説されていた。

国会図書館のその言葉については著者自身も確認しているわけではなく、わたし自身もその真偽のほどはわからない。

しかし、確かに一般的にも聖書の言葉が引用されることは少なくないが、誤用されている場合も確かにある。例えば、「目には目を、歯には歯を」などはその最たるものといえる。旧約聖書の出エジプト記21:24などに出ている言葉だが、聖書では、それは償いの言葉として語られている。しかし、一般的には復讐の意味で使われることがほとんどのように思う。

ところで、表題の句の出所は、新約聖書のヨハネによる福音書8:31,32である。すなわち、わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」これは主イエスのことばである。「真理」とは、一般的なそれではなく、霊的な真理、さらには主イエスご自身を指している。そして「自由」も自由・平等などのそれではなく、罪の奴隷からの解放であり、神に従うことへの自由である。そしてそれは、われらが主イエスの言葉に留まることによって与えられるものなのである。