今週のメッセージ 2007.9.27

最も大切なこと

「最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。」(新約聖書・Tコリント15:3〜5)

冒頭に掲げた聖句は、聖書が「最も大切なこと」と前置きして語っていることがらです。その中身は何かというなら、それは主イエス・キリストの十字架の死、そして、三日目の復活です。

新約聖書の使徒言行録と呼ばれる書の第2章に、この地上にキリスト教会が誕生した出来事が記されています。十字架の死と三日目の復活ののち、天に帰られたキリストに代わって聖霊なる神が降臨されました。その聖霊に満たされた弟子たちの様子が記されており、その彼らが「神の偉大な業を語って」いたとあります(同書2:11)。

彼らが語った「神の偉大な業」とは何かというなら、その後に誕生して間もないキリスト教会を代表して使徒ペトロが語ったそのメッセージの中に見出すことができます。彼は、あなたがたが十字架につけたこのイエスを、神は、主またキリストとしてお立てになったのである」(同36節、口語訳)と語り、イエスの十字架の死からの復活こそ、イエスが救い主であることの証拠であり、自分たちはそのことの証人だと宣言しています。

この主イエスの十字架と復活こそ、わたしたちに“罪の赦し、からだの甦り、永遠の命”と使徒信条で告白している救いをもたらす神の出来事なのです。故に、それは「神の偉大な業」であり、また、その故にそれは「最も大切なこと」なのです。