今週のメッセージ 2009.11.15

もし愛がなければ...

 

約1年余り前になりますがこのコラムでリック・ウォレン著『人生を導く5つの目的』という書をご紹介しました(08.11.2付)。リック・ウォレンについては御存じの方も多いと思いますが、去る1月のオバマ大統領就任式で開会祈祷をされた牧師です。前述の書は米国ではなんと3千万部を超えるベストセラーとなりました。

そのウォレン牧師がその書に続くものとして邦訳「人生は『一緒』の方がいい!」を出され、日本でも今年の4月に出版されました。その書き出しは以下のようなものです。

 

 人生とは愛を学ぶことです。

私たちがこの地上に生かされている主な目的は、財産や社会的地位の獲得、あるいは成功や幸福の追求にあるのではありません。これらはみな二義的なものにすぎません。人生とは愛がすべてであり、人生とはまさに関係を築くこと――神との関係、そして人との関係を築くこと――にほかなりません。

 

この書き出しは、あの有名な“愛の章”Tコリント13章と軌を一にしています。そこでは、「もし愛がなければ、わたしは無に等しい」(2節)「もし愛がなければ、いっさいは無益である」(3節)といわれています。そしてこの13章に入るに先立ち、愛は「更に大いなる賜物」と呼ばれ、また愛の道は「最もすぐれた道」といわれています(以上12:31)。

愛である神は、愛に至高価値を置かれ、わたしたちが何よりもこの愛に置いて成長・成熟することを願っておられるのです。