今週のメッセージ2009.12.20

クリスマス――神の祝福の約束の実現

 

はじめて自分の聖書を買ったのは高校1年の時でした。当時浜松市内でいちばん大きかった書店で新約聖書を購入、帰りの東海道線の車中で読んだのでした。

新約聖書の最初は『マタイによる福音書』。その書き出しはイエス・キリストの系図。カナ書きのまったく馴染みのない名前がズラズラと続き閉口しました。無味乾燥で別世界の感がありました。

その時から50年余りを経た今日、同じイエス・キリストの系図を見ても当時とはまったく感じが違います。馴染みのある人物や出来事が記されてます。少しオーバーに言うならば、旧約聖書を概観する感じです。

そして冒頭の「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」は、かつて神が、BC2000年頃実在したアブラハムという人物に、またBC1000年頃実在したダビデという人物になされた約束が、イエス・キリストにおいて実現をみるというメッセージが込められていることを知ります。

神がアブラハムに対してなされた約束とは、「あなたは祝福の基となる...地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」(創世記12:2,3)でした。他方、ダビデに対してなされた約束は、「わたしはあなたの身から出る子を、あなたのあとに立てて、その王国を堅くするであろう。...わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となるであろう」(サムエル下7:12,14)でした。

イエス・キリストの御降誕は、実にあなたが神の祝福に与り、神の永遠の御国の民とされる道が開かれたことに他なりません。このクリスマスが、あなたにとってそのような祝福をもたらすものとなるよう祈ります。