今週のメッセージ 2010.1.17

ヨセフに学ぶ

わたしはあなたたちがエジプトへ売った弟のヨセフです。しかし、今は、わたしをここへ売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はありません。命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。」(旧約聖書・創世記45:4b、5)

創世記の37〜50章に記されているヨセフ物語のいわばクライマックスの言葉です。ヨセフは17歳のとき、兄たちの憎しみと恨みを買い、エジプトに向かう隊商に売り飛ばされたのです。

彼はエジプトで、王に仕える役人、侍従長ポティファルという人の家で僕として働きました。その働きぶりから主人ポティファルに信頼されることとなり、いっさいの管理をゆだねられるほどでした。

すると主人の妻に気に入られ、妻は夫の留守中にヨセフに言い寄るのです。しかし、ヨセフはそれを退けます。すると逆恨みを買い、ヨセフは牢獄に入れられることになってしまったのです。彼は牢の中で、王に仕える給仕役の長と料理役の長と出会うのです。そこでヨセフは彼ら二人が見た夢を解き明かし、それがきっかけとなってついに王様の夢の豊作と飢饉に関する解き明かしをすることとなり、しかも解き明かしの通りことが成っていったのです。その結果、ヨセフは何とエジプトのナンバー2の位置につくこととなりました。

そんなある日、お兄さんたちがエジプトに食料の買出しにやって来たのです。そのとき、ヨセフがお兄さんたちに言った言葉が冒頭の聖句なのです。歴史の中で働かれる神、万事を益とされる神のくすしさ、また不条理・不幸にしか思えないことを通し、わたしたちをきよめ、鍛錬し、祝福の中に導き入れて下さる神を覚えさせられます。そして神の祝福は関わりを持つたの人々をも潤していくのです。