今週のメッセージ 2010.1.31

死で終わるものではない生

「この病気は死で終わるものではない。」(ヨハネ11:4)

この言葉は、主イエスがラザロの病気の知らせを聞いた時に言われたものです。ベタニヤ村のかねてから懇意にしていたマルタとマリアという姉妹の兄弟ラザロが、かなり重篤な状態に陥っていたのでしょう。彼女たちは使いを送って主イエスにそのことを知らせたのです。

すぐベタニヤに向かうと思いきや、主イエスはなお2日間そのいるところに留まったのでした。

2日経った時、主イエスは、「わたしたちの友ラザロが眠っている。わたしは彼を起こしに行く」(同11節)と言われました。弟子たちは、「眠っているのであれば助かるでしょう」(同12節)と反応します。するとイエスは、「ラザロは死んだのだ。わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じるようになるためである」(同14,15節)と言われたのです。こうした主イエスの言動は、弟子たちにとってその当座は理解しがたく戸惑ったことでしょう。

このあと、主イエスはベタニヤ村に行かれます。マリアは、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしに兄弟は死ななかったでしょうに」と嘆きます。

しかし主イエスは、なんとすでに埋葬され、死後4日も経っていたラザロを甦らせたのです。その奇跡の業と並行させて主イエスは言われました。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる」(同25節)と。実に主イエスは、死を眠りに変え、目覚める朝を備えられる、すなわち、わたしたちに“死で終わるものではない生”を与えて下さる救い主なのです!