今週のメッセージ 2010.2,21 ただ一つの必要なこと
「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」(新約聖書・ルカ10:41,42)
わが家を訪れた主イエスを、マルタとマリアという姉妹がそれぞれの仕方で対応しました。姉のマルタは接待で、妹のマリアはみ傍でお話しに聞き入るといった具合に。
そのうちに接待で忙しく立ち働いていたマルタが、イエスのそばにやって来るなり、怒気を含んだ言葉で、自分だけに接待させて手伝おうともしない妹を何とも思われないのか、手伝うように仰って下さいと言ったのです。その時、主イエスがマルタに向かって言われたのが冒頭の言葉です。
主イエスは、マリアが選んだ主のみ傍で語られる主の言葉に耳を傾けるという行為を“たた一つの必要なこと”と言われています。
ここで問題になっているのは接待の仕方ではありません。
語り手である主イエスは、永遠のはじめから存在され、天地創造の業にも参与された神なるお方です(ヨハネ1:1〜3参照)。また天の父なる神が、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに聞け」と仰せになったお方なのです(マタイ17:5参照)。
そして、その語られる言葉そのものについても、“命を与える霊”(ヨハネ6:63参照)と言われ、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」とも言われています(マタイ.24:35参照)。
このお方の言葉に聞くことこそ、わたしたちが人生の歩みにおいて、マルタのように本末転倒、手段の目的化といった誤りから守られて正鵠を射た生き方が出来るために“ただ一つの必要なこと”なのです。
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