今週のメッセージ 2010.4.11

「一緒にいる」ことの大切さ

 

イースター(復活祭)から1週間経ち、また「週の初めの日」すなわち日曜日がめぐってきました。

聖書中に本日開くのにまことにふさわしい個所があります。その個所とは、新約聖書・ヨハネによる福音書20:24〜20です。

そこには12弟子のひとり、「ディディモと呼ばれるトマス」という人が復活の主イエス・キリストと出会った最初の時のことが伝えられています。

復活の主は、復活された「週の初めの日」の夕方、弟子たちの前にも姿を顕されました。ところが、トマスという弟子はその場に居合わせなかったのです。あとで仲間の弟子たちからそのことを聞かされると、彼は信じられないと突っぱねたのでした。

復活された日からちょうど1週間が経った「週の初めの日」、今度はトマスも仲間と一緒に居ました。そこに復活の主が姿を顕されたのです。するとトマスは、「わたしの主、わたしの神よ」といって御前にひれ伏したのでした。

興味深いのはトマスのこの変化は何によって生じたかということです。もちろん、復活の主と直にお会いしたことがその因なのですが、問題は、なぜ最初の時は会えなかったのか、なぜ次の時は会えたのか、ということです。聖書は、仲間と一緒に居たか、居なかったか、だと記しています(ヨハネ20:24,26参照)。

2002年に全米で3千万部突破し、74週連続ベストセラーとなった『人生を導く5つの目的』の著者R.ウォレンは、その続編として『人生は「一緒」の方がいい!』を著わし(2004年)、“一緒にいる”ことの大切さを強調しています。特に主にあって、“一緒にいる”ことは大切なのです。