今週のメッセージ 2010.4,18

わたしがあなたがたを愛したように

 

わたしたちの教会の内内のことですが、去る3/28は棕櫚の主日と呼ばれる日曜日でしたので、それに因みヨハネによる福音書12章に記されている主イエスのエルサレム入城の出来事からお話ししました。次の4/4はイースターでしたので“復活の章”として有名なコリントの信徒への手紙第115章から、そして先週の4/11は復活後第1主日ということでやはりそれに因んだ聖書個所、ヨハネによる福音書20章の復活のイエスとトマスの記事からメッセージを取り次ぎました。

そこで本日は、飛ばしてしまったヨハネによる福音書の13章の『新しい掟』(31-35節)から語ることにした次第です。

 

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」

 

「新しい」とあるからにはそれに対応する「古い」掟があると考えられます。事実あるのです。それは旧約聖書・レビ記19:18「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」という掟です。

両方を比べる時、古い方では「自分自身を愛するように」となっているところが、「新しい」方では「わたしがあなたがたを愛したように」となっています。つまり、「自分」という“人間のやり方”を基準としたものから、「わたし」、すなわち救い主イエス・キリストという“神の仕方”に基づくものへとランクアップしているのです。