今週のメッセージ 2010.5.16 祈って備える
先週の木曜日(13日)は主イエスの昇天日でした。復活された主イエスは、「御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された」(使徒言行録1:3)のです。そして四十日目、主イエスは天に帰って行かれました。
その後の弟子たちの様子を伝えているのが次の言葉です。
「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。」(使徒言行録1:14)
これは、「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい」(ルカによる福音書24:49)と言われた主イエスの言葉を受けて弟子たちがとった行動でした。すなわち、彼らは祈って備えたのでした。
主イエスも要の時は祈って備えられました。十字架で処刑される前日も主は祈りの時を持たれたのです。使徒言行録の前巻であるルカ福音書には以下のように記されています。
「いつもの場所に来ると、...ひざまずいてこう祈られた」(ルカ22:40,41)。
遡ること主イエスが12弟子を選ばれた時もそうでした。後に誕生するキリスト教会の中核になる12弟子の選抜に際して、「そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた」(ルカ6:13,14)とあります。
一見無力に見える祈りですが、主イエスは重大な時に臨むに際し、必ず祈って備え、従って弟子たちにも、そうせよと指示されたのです。
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