今週のメッセージ 2010.5.23

聖霊のお働き

 

本日は「ペンテコステ」と呼ばれる、キリスト教会の三大祝祭日の一つあたっている特別な日です。日本語では「聖霊降臨日」と呼んでいます。

クリスマス、イースターと並ぶ三大祝祭日にしては地味だなと感じられる向きもあるかも知れません。確かにクリスマスのようにリース、クランツ、ツリーのような飾り付けはないし、イースターのようなイースターエッグもない、いつもと変わらない主日のようです。わたしたちの教会の本日の週報は特別な用紙を使っています。しかし、この用紙も現在では市販されていません。理由は作製元が作っていないからです。クリスマスやイースターのものは作られているのに、ペンテコステは何か軽んじられている感がしないでもありません。

その原因として、一つにはわかりにくさがあるのかも知れません。また、聖霊のお働きがあまりにも身近であり、かつ日常的だからかも知れません。

聖書中には実に広汎多岐にわたる聖霊のお働きが記されています。敢えて乱暴に言うならば、新約聖書中、ヨハネ福音書は神と人というたてのラインを中心に聖霊が紹介されています。それに対し、ルカ福音書・使徒言行録では、よこの広がり・拡大の視点から紹介されています。また使徒パウロの手紙では、教会生活や信仰生活における聖霊の賜物や御霊の実、また集会における節度の観点から語られています。そしていずれも聖霊に関する大切な教えなのです。

今や聖霊は、わたしたちと共にまた内におられ(ヨハ14:16,17)、わたしたちをあらゆる真理に導き(ヨハ16:13)、またその福音の真理を伝える力を付与して下さる(使徒1:8)、実に身近で日常的に働いておられるすばらしいお方であられます。