今週のメッセージ 2010.7.4

生き物の命は血の中に

 

3週間のご無沙汰でした。体調を崩して入院していたものですから...。しかし、今週からまたいつものようにメッセージを継続してまいりますのでご覧いただければうれしいです。

3週間近くの入院でしたが、血液循環の大切さをあらためて痛感させられた時でした。旧約聖書中のレビ記という書の中に、「生き物の命は血の中にある」(17:11a)とあるのですが、正しく真理だとあらためて感じさせられた次第でした。

ご存知のように、血液は血管の中を流れ、からだの各組織にくまなくゆきわたり、栄養分をはじめとしてさまざまな物質を組織に供給するとともに、組織から老廃物を受け取って運ぶ働きもしています。従ってこの血液の循環が途絶えることは死に向かうことになります(この度のわたしの場合、それは部分的、一時的でしたが)。

しかし、17世紀の初頭まで、血液が体中を循環しているということは誰も知らなかったのです。ロンドン王立医科大学解剖学教授ウィリアム・ハーヴェイが、1628年、「動物における心臓と血液の動態に関する解剖学的試論」という論文において、はじめて血液循環説を発表したのです。その当初は、ガリレオ・ガリレイが天動説に対して地動説を唱えた当時のような非難・反論を浴びたようです。しかし、その後この血液循環説は多くの人々によって証明され、現在に至っているのです。

そう考えると、紀元前に書かれた「レビ記」が、「生き物の命は血の中にある」と語っているのは、素朴に聞こえますが、実に意味深いことばです。創造主なる神だからこそ、人間が医学的探求の結果知ることができたずっと先から明らかにし得たわけです。聖書はまさに神のことばです!