今週のメッセージ 2010.7.25

種類にしたがって

 

「神は地の獣を種類にしたがい、家畜を種類にしたがい、また地に這うすべての物を種類にしたがって造られた。神は見て、良しとされた。」

(旧約聖書・創世記1:25、口語訳)

先週は、以前は頑固な無神論者であり、唯物論者であった安藤和子氏が、ある時カタツムリを踏み潰し、それがきっかけとなってやがて神による創造を信じるクリスチャンになったという証しをまじえて記した。

長年生物科学を専門に研究され、理学博士である氏が、クリスチャンになられたことにより、信仰者の立場で進化論の問題点を指摘される氏の見解は非常に興味深い。氏は、明確に今以て進化を裏付ける証拠はない、と断言される。取り分けエルンスト・ヘッケル(ドイツ)の、各生物種は魚の段階、爬虫類の段階など、進化の全段階を母親の胎内で辿り、ついにそれぞれの生物種となって生まれて来るという『反復説』が、捏造の証拠によって捏造されたものであり、1909年にヘッケル自身がそのことを告白したという。従って第一戦の研究者どころか、すこしものを知っている人々はそのことは周知の事実であるはずなのだが、現在でもヘッケルの反復説が中学・高校の教科書に書かれ、教育の現場で進化の証拠であるかのように教えられている。従って、特別に生物学を大学で専攻する人々以外は、頭の片隅に記憶として留まり、生涯をすごすことになる、との氏の指摘は驚きを禁じ得なかった。誤った思想を学校時代に教え込まれ続けては、日本人に進化論信奉者が多いのも当然といわなければならない。そしてそのことは、それだけに留まらないで、その人のいのち観、人間観、人生観に多大の影響を及ぼし続けて今日に至っているわけである。

だが聖書は神がすべてを「種類にしたがって」創造されたと述べている。