今週のメッセージ 2010.8.1

はじめて聖書を手にした時の思い出

 

わたしが初めてマイ・バイブルを手にしたのは高校1年の時でした。下校の途中で、市内のいちばん大きな書店に立ち寄り、初めて自分の聖書を購入したのです。汽車通学でしたので(当時、東海道線は蒸気機関車でした)、座席に座ると早速購入したマイ・バイブルを開きました。そこは新約聖書の最初の書、『マタイによる福音書』でした。そして読み始めたのです。イエス・キリストの系図が書かれていて、なじみのないカタカナの名前がいっぱいでした。読んでいてキリストの系図であることはわかりましたが、何も心には伝わってきませんでした。

しかし、そんな自分が今は、無味乾燥に見えるそんな系図からも神の御声を聞き取り、しかもそれを教会で講壇から語る任務を担っているのですから不思議です。聖書を読み始めた頃は、まさか自分が牧師になろうとはかけらも考えていませんでした。人生は実に面白いものです。

そこで、どのようにしたら聖書から神の御声が聞こえるようになるのかを述べてみましょう。

まず第1は良き手ほどきを得ることです。それには教会に行かれ、牧師が説き明かす説教を聞くことがいちばんです。

次に、そうしながら自分でも聖書を開いて読んでいくのです。

3に、その際に求める心をもって、さらには信仰を持って読むことです。そうしていくと、必ず聖霊なる神があなたの内に働いてくださり、聖書から次第に神の御声が聞こえてくるようになります。なぜなら、『ルカによる福音書』に、「求めなさい。そうすれば、与えられる」(11:9とあり、さらに、「天の父は求める者に聖霊をくださる」(同15節)と約束されているからです。