今週のメッセージ 2010.10.10

主に従うことの幸い

 

「イエスは、『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。...彼らをお呼びになった。この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。」(マタイ419-22

 

冒頭の聖句には「二人」が二組登場しています。前の二人とはペトロとアンデレ、後の二人はヤコブとヨハネ、いずれもガリラヤ湖で漁をして生計を立てていた漁師たちでした。ある日、主イエスが、この二組の二人を弟子として召し出した時のことを記しているのが冒頭の聖句です。

彼らの師となられる主イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と実にシンプルに彼らに声をかけておられます。また、声をかけられた彼らも実に速やかに従っています。本来、主の召命はシンプルなものであり、それに対する応答も速やかなものなのです。先々のことについて主は逐一案内はなされませんし、従う者も、すべてをご存知であられる主に信頼し、すべてを委ねて従って行くのです。

わたくしも40余年前、主の召命を受けました。当時高校の教師をしていましたが翌春退職、神学校に入りました。長男でしたが、両親の老後のこと、聴覚言語障害をもった弟の、両親がこの世を去った後の面倒を見ることなど、先の見通しは全く不透明でしたが主にお委ねして献身しました。

その時は未信者であった父もやがて入信を表明し、葬儀はキリスト教式で行うことが出来ました。母と弟も、後に当教会で洗礼を受け、母の葬儀も教会で行うことが出来ました。弟は毎週の礼拝に出席して歩んでいます。主をたたえる他ありません。ハレルヤ!