今週のメッセージ 2011.1.23

祈りと聖霊

 

“困ったときの神頼み”式祈りは出来ても、なかなか日々祈ることはどうも、という現実が信仰生活においてありがちです。

ところで、ルカによる福音者は主イエスの祈る姿を記している特徴をもっています。他の福音書とくらべると、かなり頻繁に主の祈る姿が出てきます。因みに、取り敢えずその箇所だけ記してみましょう。それらは、3:21、5:16、6:12、9:18,28-29、11:1-、22:31-32,39-、23:34,46、です。

その中の3:21,22に注目してみます。そこには次のように記されています。

 「イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。」

主イエスの受洗の記事はマタイとマルコの福音書にも記されていますが、祈りとの関連を記しているのはルカだけです。

次に注目したいのは11:1−13です。

ここでは、弟子の一人がヨハネとその弟子たちを引き合いに出して、自分たちにも祈りを教えてくれと主イエスに頼んだことがきっかけとなって、まず『主の祈り』が教えられます。次いで主は、真夜中の友人の頼み事の譬を通して“求めるべきこと”を勧められ、さらに、自分の子どもが魚を欲しがっているのに蛇を与えるようなことはしないだろう、卵を欲しがる子どもにさそりを与えるようなことはしないだろうと語られます。そして最後に言われるのです。

 「このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」

古の昔から“祈りは霊の呼吸”と言われてきました。祈り求める時、主は聖霊をくださる。ここにこそ、信仰者の命と力の源泉があるのです!