今週のメッセージ 2011.4.3

真に受けるのは与えることにおいて

 

カトリックの修道会のひとつ、フランシスコ会の創始者にフランチェスコという人がいます。“アッシジのフランチェスコ”の呼称で知られています。その魅力ある人格は“キリストに最も似た人”と評せられ、カトリック、プロテスタントを通じて最も愛せられた聖者といわれています。この人の祈りに「フランチェスコの祈り」があります。以下に記してみます。

 

主よ、あなたの心と霊とをわたしたちに与え、わたしたちを平和をもたらす器として用いてください。

絶望のあるところでは、希望をまく者としてください。

暗黒のあるところには、光をまく者としてください。

悲しみのあるところでは、喜びをまく器としてください。

主よ、わたしたちを積極的に主の業に参与する者としてください。

他人から慰めてもらうことを求めるよりも、むしろ、他人を慰める者にしてください。

他人から理解してもらうことを求めるよりも、他人を理解することを求める者としてください。

他人から愛してもらうことを求めるよりも、むしろ、他人を愛することを求める者にしてください。

主の支配の下では、真に受けるのは与えることにおいてであります。

アーメン

 

 「主の支配の下では、真に受けるのは与えることにおいてであります」の最後の行は、実に反芻すべき言葉と思います。