今週のメッセージ 2011.6.26

三位一体の神

 

最初に、先週の記述に誤りがありましたのでお詫びと共に訂正させていただきます。それは、教会暦の前後半の分け方に関してです。先週の三位一体主日から後半に入ると記しましたが、その前の主日、聖霊降臨日(ペンテコステ)からが後半です。訂正いたします。

さて、「三位一体」について、先週はC.S.ルイスの著書、『キリスト教の核心』ならびに『奇跡』から引用し、無限の神を有限の人間が理解・説明することの限界について記しました。

しかし、“理解不可能”で終わらせてしまったのでは意味がないので、神の救済の視点から考えてみたいと思います。

(父なる)神は愛なるお方です。神はその愛を、「わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしに」なることによって具現されました(Tヨハネ4:10)。即ち、御子は「十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです」とある通りです(Tペトロ2:24)。

十字架に死なれたキリストは三日目に復活されました。さらに、「神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました」(言行録2:33)。この聖霊は信ずる者に証人となる力を授け、すべての者が救われることを願い、地の果てに向かって福音を証しさせることにより(言行録1:8)、救いを個々人中に実現するべく働かれ、また救われた者の内に聖霊の実を結ばせ(ガラテヤ5:22,23)、御国の民として完成に至らせるべく働き続けておられるのです。

即ち、父・子・聖霊なる神は、一体となって救いの計画、その具現、さらに個々人における実現・完成に向かって御業を展開されているのです!