今週のメッセージ 2011.7.3

「後悔」と「心配」は時間の無駄使い

 

オバマ米大統領就任式の際に、祈祷の役割を担ったR・ウォレン牧師の数ある著作の中に、『人生を変える力』というのがあります。その中に興味深い言葉を見つけましたのでご紹介します。

それは、「時間の無駄使いの代表選手は、『後悔』と『心配』」という言葉です。「9.誠実な人になる」の中で言われているものです。(176ページ)。

通常、「誠実」について考えるとき、“嘘をつかない”“約束を守る”“忠実に仕事をする”等を考えますが、「時間の無駄使い」などは、なかなか意識の中で不誠実と結びつきません。まして『後悔』とか『心配』といったものが不誠実とは考えにくいように思います。

ではなぜ、ウォレン師はそれを時間の無駄使いと見做し、不誠実と断じるのでしょうか。

そこにはまず前提として神に対する意識が働いています。通常、誠実というと、対人意識が先に立ちます。しかし、それと共に、むしろそれに先立って神を意識するのです。

「後悔」は、すでに過ぎ去り、変えることの出来ない事柄についてくよくよと悩むことで、それは今日なすべきことに費やすべき時間とエネルギーの無駄使いだというわけです。

「心配」についても同様です。まだどう展開されるか未定の事柄について思い煩うことで、それも時間とエネルギーの無駄使いで、まず神に対して不誠実ということになるのです。

「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。......明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。」(マタイ6:33,34)