今週のメッセージ 2011.10.9

霊的に健康であるとは

 

1948年に設立された世界保健機関(WHO)憲章の前文にある「健康」に関する定義はよく知られています。即ち、

「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」

というものです。

 ところでWHOは現在、総会に新しい定義を提案中とのことで、それは以下のようなものです。

  「健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」

即ち、「霊的」が追加されようとしているわけです。

そこで、キリスト教信仰の観点でこの「霊的」健康について考えてみましょう。すると、少なくとも3つの観点が挙げられると思います。

1は、神のかたちに創造されているということ、さらに主イエスが、「父はこのように礼拝する者を求めておられる」(ヨハネ4:23)といわれていることから、喜んで礼拝を献げる者であるということです。

2は、同じく主イエスがヨハネ福音書において、「わたしが世に属していないように、彼らも世に属していない」(17:16)といわれていることから出てくる御国を受け継ぐ民としてふさわしく整えられるべく励んでいるということです。それはキリストに似た者となるべく、また、御体なる教会の肢としてふさわしくされるべく努めていることです。

3は、「わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました」(同18節)とあるように、キリストによりこの世に派遣されているその担うべき使命としての伝道に励んでいるということです。