今週のメッセージ 2011.10.23

あなたにとって人生で最も大切なことは?

 

先週、うちの教会で行っている木曜日の定例集会で、出席の兄姉たちとテキストを読んでいると、「人生で最も大切な、家族との時間や、賜物を生かした教会での活動などをあなたから奪うもの」云々という一節に出会いました。咄嗟に思ったことは、著者がアメリカ人であることと日本人との隔たりでした。

日本では、以前ほどではなくなりましたが、仕事などで「家族との時間」が奪われることにそれほどのフラストレーションはないように感じられます。まして「教会での活動」となると、最初からそれは眼中にない人がほとんどです。ややもするとクリスチャンでさえ、さほどのフラストレーションなしに他のことを「教会での活動」に優先させてしまうことが無きにしも非ずです。つまり、「家族との時間」や「教会での活動」が、生活の中で必ずしも「最も大切」としてランク付けされていないのが現実と言えるでしょう。

しかし、これは立ち止まって考えてみる必要があります。なぜなら、創造主なる神の御心にあっては、人間は神のかたちにかたどって造られ、パンだけでなく神の言葉によって生きるべき存在だからです。また、人間は創造主により男と女とに造られ、そのことは人間が共に生きる者、関係の中で生きる者として造られていることを意味しているからです。

「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(旧約聖書・創世記1:27)

「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる...。」(新約聖書・マタイ4:4)

創造主の御心においては、「教会での活動」、特に礼拝は、最優先事項です。また、「家族との時間」は、関係の中で生きる人間にとって、最も中核に置かれるべき関係なのです。つまり人間存在の本質に関わる事柄なのです。