今週のメッッセージ 2011.11.6

「聞いて下さい」

 

私の話を聞いて下さいと頼むと あなたは助言を始めます

私はそんなことを望んではいないのです

私の話を聞いて下さいと頼むと

あなたはその理由について話し始めます

申し訳ないと思いつつ 私は不愉快になってしまいます

私の話を聞いて下さいと頼むと あなたは何とかして私の悩みを

解決しなければという気になります

おかしなことにそれは私の気持ちに反するのです

祈ることに慰めを見出す人がいるのは そのためでしょうか

神は無言だからです 助言したり調整しようとはしません

神は聞くだけで 悩みの解決は自分に任せてくれます

だからあなたも どうか黙ってわたしの話を聞いて下さい

話しをしたかったら 私が話し終わるまで 少しだけ待って下さい

そうすれば私は 必ずあなたの話に耳を傾けます

 

表題「聞いて下さい」は、上記の詩のタイトルです。作者は不詳です。

内容的には異議を唱える向きもあろうかと思います。例えば祈りに関し、「神は無言」「神は聞くだけで 悩みの解決は自分に任せてくれます」の部分です。しかしそれはそれとして、この詩の中心は、話す立場からの「聞いて下さい」の訴えです。聞くよりも話す方が先に立ちがちなわたしたちですから。逆に話す立場に立った場合、特に神に向かって話す(祈り)場合、話す(訴える)ことに一生懸命で聞くことが疎かになりがちです。祈りにおいても、話すだけでなく、聞く姿勢がとても大切なのです。