今週のメッセージ 2011.11.27

「主の日」は盗人のように

 

本日は教会暦の新しいめぐりの始まり。生活暦の1月元日に当たります。教会では本日を待降節第一主日と呼びます。

この待降節第一主日はどのように定められているかというと、11月30日に最も近い主日(日曜日)とされています。従って具体的には11月27日から12月3日の間のどの日かがそれに該当するわけです。本年は今日11月27日がその日に当たっているわけで、それは12月25日のクリスマスまでいちばん長い年でもあります。大方は待降節第4主日の週のどこかでクリスマスがやって来るのですが、本年は第5番目の主日がクリスマスです。またその翌年の1月元日は主日(日曜日)に当たります。

ところで待降節はどのような意味を持つ期節かというと、ひとつには来るべきクリスマスに向かって心備えをする期間です。もうひとつは、キリストの再臨に対して備える時でもあります。

旧新約聖書はその終わりにおいて筆を揃えて「主の日」と呼ばれる時に言及しています。即ち、旧約の最後マラキ書3:23において、「見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあなたたちに遣わす」といわれています。他方、新約の最後のヨハネ黙示録22:20では、「以上すべてを証しする方が、言われる。『然り、わたしはすぐに来る。』」とあります。

マラキ書の「主の日」は主イエス・キリストの降誕(初臨)を以って実現しました。しかし黙示録の方はキリストの再臨を指し、それはこれからです。そしてその日は、「主の日は盗人のようにやって来ます」(Uペトロ3:10)と警告されています。このキリストの再臨は、最後の審判執行の時、また、キリストによる救いの完成の時なのです!