今週のメッセージ 2011.12.4

だから用意していなさい!

 

「人の子が来るのは、ノアの時と同じだからである。洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。そして、洪水が襲ってきて一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が来る場合も、このようである。」(新約聖書・マタイ24:37-39)

 

先週は待降節入りに因み、待降節が持っている意義について記しました。そしてクリスマスに向かっての備えの期間であると同時に、主イエスが再びおいでになる再臨への備えの時でもあるとも記しました。併せて、「主の日は盗人のようにやって来ます」(Uペトロ3:10)の警告にも触れました。

冒頭の聖句は、その日の到来について語っておられる主イエスご自身の御言葉です。主は、それは「ノアの時と同じ」だと仰せです。

「ノアの時と同じ」とはどういう意味なのでしょう。ノアの洪水については旧約聖書の最初の書創世記の6-8章に記されています。その箇所をはじめ、聖書中の他の箇所も読み合わせると、洪水については予め預言され、警告され、また予兆もあったことがわかります。それでも人々は、「ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた」のです。決して主は、「食べたり飲んだり、めとったり嫁いだり」することをとがめだてされているわけではありません。現世的で世俗的事柄に埋没して、神の語りかけを上の空で聞き流してしまったことに問題があるのです。だから主イエスは言われるのです。「目を覚ましていなさい」(同42節)「用意していなさい」(同44節)