今週のメッセージ 2012.4.15

信じて命を受けるために

 

「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。」(ヨハネ20:31)

この聖句は、主イエスの復活の記事の後に記されている、いわば『ヨハネによる福音書』の執筆目的とも言えるものです。しかもそれは、著者ヨハネの個人的なものではありません。「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ」(Uテモテ3:16)とありますから、聖書の最終的な唯一の著者神ご自身が明らかにされているその執筆目的と言えます。そしてその目的とは、「イエスは神の子メシアであると信じるため」であり、また、「信じてイエスの名により命を受けるため」、というのです。

信仰は命を得てはじめて意味を持ちます。さもなければ、それは無きに等しいのです。聖書の目的とするところは、イエスを神の御子キリスト(救い主)と信じる信仰へ導くこと、そしてそれは命を受けることなのです。

オバマ米大統領の就任式において祈祷を献げたW・ウォレン牧師の著書の一つ『回復への道』は、回復を得るための8つの原則が記されています。第1原則では、“自分が無力であることを認めること”、そして、第2原則は“神には回復させる力があることを信じること”、が挙げられており、興味深いことは、第3以降に「選択する」「告白する」「求める」「赦し、償う」「神と交わる時間を確保し、聖書を読み、祈る」「福音を伝えるために、神に用いられるよう自分自身を神に明け渡す」という6つの具体的な行為が続いています。すなわち、信じた証しとしての具体的な行いが、命、すなわち回復に与ることへと繋がるというわけです。認め、信じたら命を受けるために行為することが大事なのです!