今週のメッセージ 2012,6,3

くしき神の摂理!

 

先週記念して祝った五旬祭(ペンテコステ)の日に起きた聖霊降臨の出来事は、キリスト教会の誕生の出来事とも重なっています。そこには実にくしき神の摂理が伴っています。

まず、それに先立つキリストの十字架の出来事は、過越祭の時に起こりました。最後の晩餐は過越の食事でした(→マタイ26:17-19)。また洗礼者ヨハネがイエスを紹介した際、「世の罪を取り除く神の小羊」と紹介しています(→ヨハネ1:29)。キリストの十字架は過越祭で予表されていたことの成就に他ならなかったのです。

「ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人ほどが仲間に加わった」(使徒言行録2:41)。

これは五旬祭の日、降った聖霊の力を受けて語ったペトロの説教により悔い改めた人々が教会に加わったことを伝えています。

主イエスの十字架が過越祭(申命記16:1)時期と重なり、さらに主イエスの復活から数えてちょうど50目が五旬祭と重なり、その日に霊的な三千人の刈り入れ(出エジプト記23:16初物・初穂(民数記28:26が与えられたことは実に神のくしき配剤、摂理という他ありません。

さらに、AD70年、国も神殿も崩壊すると、ラビたちは五旬祭を律法授与祭、神とイスラエルの民との神の民としての契約締結の日とするようになりました(これは聖書中には記されていない出来事ですが)。即ち、神の民としてのイスラエルの誕生です。そしてこの五旬祭(ペンテコステ)の日に教会が誕生したのです。

このように五旬祭(ペンテコステ)は二重、三重に神のくすしい配剤を覚える出来事なのです!