今週のメッセージ 2012.6.10

あなたのいる所が地の果て!

 

先週はクリスマス、イースターとならぶキリスト教会の三大祝祭日の一つ、ペンテコステ(聖霊降臨日)に因んで記しました。

その日に産声を上げたエルサレム教会を拠点として、「神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、...」(使徒言行録6:7)という状況が出現しました。

しかし、“そうは問屋が卸さない”とばかりにエルサレム教会に対して大迫害が起こり、「使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った」(同8:1)という次の状況が出現してしまいました。

こうなると、通常は信徒たちが迫害を逃れて散ってしまったわけですから教会は衰退に向かいます。

しかし、逆だったのです。「散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた」(同4節)のです。その中の一人フィリポという人は、「サマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた」(同5節)のです。それによってなんとサマリアにも神の言葉を受け入れてキリストを信じる人たちが生まれていったのです。ユダヤ人とサマリア人が“犬猿の仲”だったことを考えると、これはまさに驚くべき奇跡でした。助け主聖霊なる神のくすしい御業を覚えさせられます。

「あなた方の上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(使徒言行録1:8

ところで、あなたが今生活しているその所がある意味で「地の果て」です。そして神は、あなたに聖霊による力を着せて、あなたがそこでキリストの証人として福音を伝えることを期待しておられるのです!