今週のメッセージ 2012.7.8

三位一体第六主日

 

昨年の1130日からスタートした本年の教会暦も、先々月の527日のペンテコステ(聖霊降臨日)の次の主日より三位一体主日に入り、本日は表題の如く三位一体第六主日となっています。聖霊が降臨されて父・子・聖霊の三つの位格が出揃ったということでしょうか。

しかし、言うまでもなく三つの位格は永遠の初めから存在しておられます。御父は聖書の冒頭に「初めに、神は天地を創造された」(創世記11とあるように天地が造られる前から、即ち永遠の初めから存在しておられ、天地万物を創造された創造主であられます。

御子もヨハネによる福音書の冒頭に、「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」(11とあり、次いで14節に至って、「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」(14節)とあることからわかるように、永遠の初めから存在され、時満ちて人となって降臨され、十字架の死によってわれらを罪と死から贖って下さった救い主であられます。

そして聖霊は、「それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました」(使徒言行録233とあるように、御子に代わって降臨されたお方です。聖霊は時空を超えて十字架で成し遂げられた贖いの恵みをわたしたちの内にもたらし、さらにキリストの贖いの御業をわれらの内に適用し、救いを現実のものとして下さると共に救いの成就・完成に向かって執り成して下さっているお方です。

そのために聖霊は、わたしたちがキリストを知り、キリストに似る者となり、キリストを伝える者となるべく導いて下さるお方なのです。