今週のメッセージ 2012.7.22

使徒信条の活用

 

米国カリフォルニア州にあるサドルバック教会の主任牧師R・ウォレン師の著書は、わたしたちの教会では聖書研究のテキストとして大いに利用させていただいてきた。すでに『人生を導く5つの目的』を皮切りに『人生は一緒の方がいい!』『人生で一番大切なこと』『人生を変える力』『人生の難題はこうして乗り越えよう!』とその執筆・出版の順序に従ってすでに5冊を学んできた。現在、6冊目として、出版された順序からいくと『人生を導く5つの目的』よりも前に出たものであるが『回復への道』を学んでおり、あと1回ほどで終わろうとしている。

この本の中で著者はご自身の教会の集会では『主の祈り』はささげないと記している。理由は儀式的になるからということである。しかし、わたしたちの教会では、『主の祈り』のみならず『使徒信条』そして『十戒』も祈り、告白し、唱和している。これら三つは信仰生活の三本柱との認識のもとに礼拝プログラムに工夫して織り込んでいる。

ところで表題の『使徒信条』に関してだが、その誕生に関する伝説として、復活の主が昇天に先立ち、使徒たちに宣教を命じおかれた。そこで使徒たちは、伝えるべき大切なことは何かということで話し合い、そこから生まれたのが使徒信条だというのである。これはもちろん伝説で史実ではないであろうが、使徒たちが伝えるべき大切なこととして生まれたとの言い伝えは実に興味深い。

ということは、使徒信条は伝道する際のメッセージとして大いに参考かつ活用できるということになる。伝道せよといわれても何をどう語ったらよいかわからないといわれる向きには、暗誦までしている使徒信条を活用しない手はない、と声を大にして言いたいと思う次第である。