今週のメッセージ 2012.10.21

伝道の秋に際して

わたしたちの教会では、「バイブルの秋」と銘打って、昨日から本日にかけて3回にわたる秋の特別伝道集会を行っています。

話しは変わりますが、ギリシャ神話の中にプロクルステスという強盗が出てきます。彼は一つの鉄の寝台を持っていて、捕らえた旅人をその上に縛り付け、寝台より短い人だとそれに合うように手足を無理矢理に引き伸ばし、反対に長過ぎるとそのはみ出した部分を切り落としてしまうのです。この話からプロクルステス式やり方、すなわち無理矢理に規準に合わせようとして相手の主体性を奪う杓子定規のやり方という表現が生まれました。(英語ではthe Procrustean  methods と表現するようです。)

伝道しようとすると、一般の方々からクリスチャンはキリスト教の価値観や考え方を押し付けていると言われたり、あるいは言わないまでも思われたりすることがあります。そのために伝道においてつい臆してしまう落とし穴にはまりかねません。

相手の主体性を重んじることは大事なことです。しかし、そのために伝道が消極的になってはいけません。天地の創造者にして永遠なる神の言葉の絶対性、また、神の独り子イエス・キリストの十字架と復活において表されているわたしたちに対する神の愛と、福音の恵みの絶大な価値をしっかり心に留めることが大切です。

聖書は次のように宣言しています。

「すべてに耳を傾けて得た結論。『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて。」(コヘレトの言葉12:13)

「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」(ヨハネ14:6)