今週のメッセージ 2012.11.4

からだの甦り

「自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです」(Tコリント.1544

 

先週は「罪の赦し」について取り上げました。この「罪の赦し」と切っても切り離せない、表裏一体の関係にあるのが表題に掲げた「からだの甦り」です。「罪の赦し」はいわばイエス・キリストの福音の中心です。そして「からだの甦り」はその結果ということが出来るでしょう。

聖書は、「罪が支払う報酬は死です」(ローマ6:23aと宣言します。ここの「死」は単なる肉体の死を意味しているのではありません。ヘブライ9:27に、「人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっているように」とありますが、この(肉体的)死の後の裁き(最後の審判)において有罪判決を受けた者が死ぬべき「第二の死」をも含んだ死です。この「第二の死」についてヨハネの黙示録20:14で、「死も陰府も死の池に投げ込まれた。これが第二の死である」と説明されています。さらにそれに続いて、「その名が命の書に記されていない者は、火の池に投げ込まれた」(同15節)とあります。その前の10節では、死の池に投げ込まれた者は、「昼も夜も世々限りなく責めさいなまれる」と記されています。人間は肉体の死を以ってすべてが終わり消滅するのではないのです。「第二の死」があるのです。

ところで、「からだの甦り」とは、肉体の死のみならず「第二の死」からの救いを意味しています。即ち、霊肉共に丸ごとの救い、人間存在全体の救いを指しています。「罪の支払う報酬は死」であるならば、「罪の赦し」はこの死からの救いであり、それが「からだの甦り」なのです。