今週のメッセージ 2012.11.11

永遠の命

先々週が「罪の赦し」。先週が「からだの甦り」。そして今週は「永遠の命」と来れば、クリスチャンの方は使徒信条が思い浮かぶことと思います。その通りです。3回にわたって使徒信条の最後の部分を取り上げています。この3つで救いのワンセットと考えるからです。

「永遠の命」というと、一般的にはいつまでも死なない命と解され、しかし、肉体の死は否定のしようもなく厳然と存在しているので、霊魂が永遠に存続するという具合に考えられがちかと思います。

しかし、そうではありません。「永遠の命」はイエス・キリストを救い主として信じることにより与えられる「罪の赦し」を以って芽生えます。「御子を信じる人は永遠の命を得ている...」(ヨハネ3:36)あります。

その開花・完成はといいますと、先週取り上げた「からだの甦り」がその時です。従って、決して霊魂だけに限られることではなく、からだも伴った人間存在丸ごとの復活です。

つまり「永遠の命」とは、「罪の赦し」を以って芽生え、「からだの甦り」を以って開花・完成に至る命を指しているのです。(Tコリ15:51-53

クリスチャンは、その開花・完成をまだ先に待たねばなりません。そしてそのことを信じ、そこに希望を以って歩んで行くのが信仰の歩みなのです。(ローマ8:23,24)

最後にハンセン病の故に手足を失い視力をなくして部屋に丸太のように転がって生きたクリスチャン、玉木愛子さんの句をご紹介しましょう。

 手足断ちしわれやでで虫ふとおかし

 眼を捧げ手足を捧げ降誕祭

 毛虫匍(は)えり蝶と化(な)る日を夢見つつ