今週のメッセージ 2012.11.25

教会暦最終主日

本日は教会暦本年の最終主日に当たります。もっとも10年余り前から新しい教会暦が取り入れられているようですが、わたしたちの教会では従来通り待降節第一主日を教会暦の新年元日とし、従ってその前の主日を教会暦の最終主日としています。

待降節第一主日はどのようにして定められているかというならば、11月30日にいちばん近い日曜日ということで、従って次の主日(12月2日)が待降節第一主日となるわけです。

教会暦の中心的三本柱はクリスマス、イースター、ペンテコステです。クリスマスは12月25日と固定されていますが、イースターとペンテコステは毎年移動します。そこでイースターはどのようにして定められるかというと、春分の後の最初の満月後の最初の主日ということです。そこで満月カレンダーで調べますと、来年の春分後の最初の満月は3月27日であることがわかります。従ってイースターは3月31日となるわけです。するとペンテコステはその日から50日目の日曜日ですから、来年のペンテコステは5月19日であることになります。

教会暦はこれら三大祝祭日のそれぞれの前後にその準備期と展開期を配置するかたちで構成されています。そしてその全体の内容は大きく二つに分かれ、前半は「主の半年」と呼ばれて主の降誕、十字架、復活、昇天等の福音の出来事が記念され、後半は「教会の半年」と呼ばれていわゆる記念日はありませんが、教会と信仰生活に関する教理やそのあり方について聖書から学ぶ期間として過ごされることになります。

この世で生活する以上生活歴も大事ですが、それを根底で支えかつ正しく方向づけるものとして教会暦に則った生活を心がけたいものです。