今週のメッセージ 2012.12.16

時が来れば実現するわたしの言葉

 

待降節も第3週へと入って来ました。

表題は、老祭司ザカリアが聖所で香を焚いていた時、天使が語りかけて神からのメッセージの中の言葉です(ルカ120)。神は、救い主に6ヶ月先立って来ることとなる洗礼者ヨハネの誕生をザカリアに告知するのです。それに対してザカリアは不信仰な応答をしてしまうのです。そのため彼は罰を受け、ヨハネの誕生まで口が利けなくなってしまいます。

ザカリアと妻エリサベトの間にはこどもが生まれないまま老齢となってしまっていました。そのエリサベトになんとこどもが生まれると告げられたのですから、信じられないのも無理はないと人間的には考えてしまいます。

かつてはこどもが与えられるよう祈ったこともあったに違いありません。また今は、イスラエルを代表して祈りをささげる祭司の務めを担っている最中でした。イスラエルの慰め(同225)を、エルサレムの救い(同238)を求める祈りもささげていたことでしょう。そんな折に神が語りかけられたのです。

後日、ヨハネが誕生し、ザカリアも口が利けるようになり、ほとばしり出るように神のメッセージを語ることとなります(同16779)。それを見ると、来るべきメシア、また「エリヤの霊と力」(同117)で主に先立って来ることになる存在に関する、アブラハムをはじめダビデ、イザヤ、マラキを通して語られてきた神のメッセージについて彼は予備知識をもっていたことがわかります。なんとそれら一連の神の約束実現に関わりをもって、かつての妻にこどもが与えられる願いが応えれれていくことになるというわけです。神の御業のくすしさを覚えずにはおられません!