今週のメッセージ 2012.12.30

おおみそか(大晦日)

 

“今日1230日はおおみそか”、と言ったならば、“ええ?明日1231日の間違いじゃないの?”という声が帰って来そうですが、間違いではありません。みそか(晦日)は「三十日」とも書き、本来は月の三十番目の日を指していたのです。そして一年の最終日(1230日)をおおみそか(大晦日)と言ったのです。ただし太陰暦においてです。先に「本来は」とことわったのは、それが太陰暦から来ているからです。三十日(みそか)は「つごもり」と言い、月末の「月隠り(つきごもり)」の略のようです。従って年末の「つごもり」を「おおつごもり」と言うわけです。

現在は太陽暦が採用されているわけですが、太陰暦と太陽暦の違いは簡単に言うと、太陽暦は地球が太陽の周りを一周するのを基準とし、太陰暦は月の満ち欠けを基準としたものです。両者を比較すると、太陰暦は太陽暦より1年の日数が11日少ないため、3年に1回閏月を入れる必要があり、従って1年が13ヵ月になる年が生じてしまっていました。

ところで、太陰暦から太陽暦に切り替わったのは明治5122日でした。そのわけは、新暦では翌123日は正月に当たり、従って明治5年は約11ヵ月で終わりを告げるため、その年の給料が11ヵ月で済み、加えて旧暦だと明治6年は閏月が入り、1年が13ヵ月になってしまうので、経費削減のためそのような導入になったようです。

教会暦では本日は降誕節第1主日となっています。はや明後日は新年元日です。「元日や 冥土の旅の一里塚 目出度くもあり 目出度くもなし」ではなく、先日祝ったご降誕の救い主を信じて、永遠の命の旅立ちとしようではありませんか!

「御子を信じる者は、永遠の命を持つ。」(ヨハネ3:36、口語訳)