今週のメッセージ 2013.2.3

ただ主に仕えよ

 

「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。 あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。」(旧約聖書・申命記5:6,7)

クリスチャン生活は、しばしばイスラエルの民がエジプトを脱出し、「乳と蜜の流れる土地」、カナンまでの40年の荒れ野の旅に例えられます。即ち、エジプトによって象徴されるこの世から脱出して、水の洗礼に例えられる紅海の水をくぐって、「乳と蜜の流れる土地」を以って象徴される天の御国に至るというわけです。

冒頭の聖句は、モーセの「十戒」の前文と第1戒です。わたしたちの教会の礼拝では、前文から始めて十の戒め全部を唱和します。その意図は、神の救いの恵みに応えるわたしたちの生活のあり方を確認するためです。

ところで主イエスは、洗礼者ヨハネから受洗された後、宣教活動を開始される前に、御霊によって荒れ野に導かれ、40日40夜の断食の後、サタンの試みに遭遇されました。サタンは三度にわたりイエスに誘惑(攻撃)の矢を放ちます。それに対し主イエスは三度とも、しかもいずれも申命記の御言葉を以って応戦されるのです。最初の攻撃を御言葉によって退けられたサタンは、二度目は自身も御言葉(詩編)を使います。しかし、それも退けられます。すると最後は、わたしを拝め、そうしたらこの世とその栄華のすべてをお前に渡そうと誘います。しかし、それに対しても、「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある」と主は申命記6:13の御言葉を以って悪魔を退けられたのです。

悪魔との闘いには話し合いによる融和や妥協はないのです。わたしたちはただ主に仕える道のみがあるのです。